IBM Demo Dayでスタートアップのピッチを聞いてきた。
- r_seiedes
- 2019年6月7日
- 読了時間: 3分
2019/06/05
イスラエルのIBMには、「IBM Alpha Zone*」というユニークなコースがある。Post Seed ~ A Round のアーリースタートアップのための20週間のアクセラレーションプログラムだ。
* https://www-05.ibm.com/il/alphazone/
今日は、このAlpha Zoneの第8期にあたる11のスタートアップ企業が、投資家やコンサルティング企業の前でプレゼンテーションを行う「Demo Day」に参加してきた。

プレゼンは1社3分、質疑応答の時間は特に無し。ピッチ後にはある無料のバイキング式夕食でネットワーキングができる。
「Demo」と聞いていたので、てっきりプロダクトが実際に動く様子を見せてくれるものだと予想していたが、わずか3分間のピッチではサービス概要の紹介より踏み込む企業はいなかったのが少し残念だった。
そのことをインターン先の上司に尋ねると、スタートアップ業界では「Demo Day = ピッチ」を意味するとのこと。
登壇したのはどんなスタートアップ?
IBM Alpha Zone第8期の全11社は、どれも際立つ個性を持っていて、イスラエルのスタートアップの例にもれず、テクノロジードリブンで、かつそのほとんどがB2B企業であった。
分野も十人十色。以下、筆者がおおざっぱにサービス概要をまとめてみた。
ArcusTeam - 脆弱性の発見に特化したサイバーセキュリティ
Automat-IT - DevOpsの効率化ソフトフェア
Change Labs - 銀行の取引をモニタリング
DayTwo - 個人の腸内環境に合わせてパーソナライズされた糖質制限支援サービス
InvioU - Fintech x ブロックチェーン
Jeeng - ユーザーの興味に合わせてコンテンツを送るサービス
NeuroTech Solutions - 注目の可視化・分析
Orpheus Medical - 医療(手術)動画のオンデマンドサービス
RePLIX - マルチクラウド
SNDBOX - マルウェアのサーチ&ブロックに特化したサービス
Timing - ダイナミックスケジューリングアプリ
第9期には、日本と関連のある企業も...!?
Demo Day の最後には、来期のスタートアップ11社が紹介された。
そのうちの1社「Platin」は、ブロックチェーンとユーザーの位置情報を組み合わせたサービスを提供しているが、どうやら日本とも関連が深いスタートアップだ。
2017年創業にも関わらず、webサイトの「メインパートナー」の欄には
セブンイレブン
東京都
といった日本の企業/組織が含まれている。
どうやら、東京都が主催している「東京都アクセラレータプログラム」内の「ブロックチェーンビジネスキャンプ東京」(2017年度開催)に参加していたらしい。

こういったスタートアップのいくつかが、遠くない将来、私たちの生活を一変するようなプロダクトを世に送り出す(かもしれない)。
第8期や第9期のスタートアップが、今後どのように成長していくか(または淘汰されていくか)を観察していきたい。
追伸:
イスラエルのスタートアップ系イベントでは、(入場料が無料のものでも)軽食や飲み物が用意されていることが多いようで、IBM Demo Day でも美味しい料理を頂戴した。
ごちそうさまでした。

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